色とりどりのドライフラワーが並んだテーブルに座って、
お皿とハサミを手に、好きなお花をビュッフェのように選んでいく。

どれを使おうか、何色がいいか、バランスはどうしよう？
そんなふうに迷っているうちに、
いつのまにか「自分だけのルール」が生まれていて、
集中力がすっと上がって、場の空気が静かになっていく。

この時間が、私はとても好きです。

ものづくりって、
自分を整え、癒す時間だと思う。
頭の中がすっきりして、途中から自然と手が動き出してる。

できあがった作品を見て「は〜！できた〜！」「楽しかった〜！」と
笑顔で帰られるみなさんの姿が、何よりうれしい。

そして、私が一番うれしいのは、
みんな途中から「捨てられるはずだったお花」ということを、忘れていること。
とても自然なかたちで、「アップサイクル」を体験してもらえていること。

それで、いい。

かわいいから選ぶ。
楽しいからつくる。
それで、いい。

ふと手に取ったお花の首がちょっと曲がっていることも、自然と受け入れられていく。

「不自然って、なんだっけ？」
「美しさって？」

そんなふうに、
帰り道にふと考えてもらえたら、
ippoはうれしいなと思います。