「泣く泣く廃棄にしていた物がどなたかの手で新たな形に生まれ変わると思うとワクワクします!」(織元の野村さんより)
日本三大絣の一つである久留米かすり。
その製造過程でどうしても出てしまう廃材が「くくり糸」です。
【久留米かすりとは】
福岡県南部の筑後地方で江戸時代から200年以上製造されている綿織物。
日本三大絣の1つとされ、その技法は1956年に重要無形文化財に指定されています。
プリントではなく先染めの木綿である久留米絣は、完成までに約30工程にも及ぶ工程を経てつくられます。
今もそのほとんどが手作業で、1つひとつの工程に熟練した経験と技が必要とされています。
【くくり糸とは】
久留米絣の特徴の1つが、織る前の糸を1本1本染め分けて柄や模様を表現する「先染め」という手法です。
それに欠かせないのがこの「くくり糸」。
糸を染め分ける防染技法「くくり」の工程で、織る前の糸の束を1本1本この糸でくくることで、染まる部分と染まらない部分を区別します。
通常くくり糸は染色が終わると役目を果たし、ほとんどがそのまま焼却処分となるそうですが、刺繍やタッセル、アクセサリー、織物、ニット編みなどハンドメイド作品に活用できるのではと思い、福岡県南部の久留米絣の産地にある[野村織物]さんにお声がけして仕入れさせていただいています。
【商品について】
色の異なる4玉のくくり糸を組み合わせたお試しセットです。
編み物やアクセサリー作りなど、さまざまな用途にご活用いただけます。
楽しみながら、あなただけのオリジナル作品をお作りください。
・1玉で約300m、25g前後
・綿100%
・双糸
・番手204
※極力黒や紺と明るい色味を混ぜてお送りいたしますが、廃材という特性上、色の指定はできかねます。ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。
※糊抜きしていますが、気になる方は60℃くらいのお湯で2〜3時間ほどつけ置き洗いしてください。
※くくりの工程では糸を何重にも巻きつけることで内部に染料が入らないようにします。表面に近い部分だったのか、中心に近い部分だったのかによって糸の染まり方がグラデーションのようになっています。
※直射日光に長時間当てたり、漂白剤につけたりすると色落ちしやすくなります。また、他の物と一緒に水に漬けた状態で置いておくと色移りの可能性があります。
※写真と実物の色味が異なる場合がありますので、予めご了承ください。